寸法変化に対する代替材料のご提案

寸法変化に対する代替材料のご提案
お客様の業種 機械、食品関係など
お客様の職種 生産技術
使用用途 製品受治具・金属製品用ゲージ
使用素材 C-PET(結晶性 PET)
トラブル内容
  ナイロン系の材料で製作した製品の寸法が、経年で寸法が変化する。

トラブルの背景
  機械部品としてナイロン系の樹脂を使用しているが、しばらく使用していると反ってしまう。
  ナイロン系の樹脂を製品のゲージとして樹脂としてはシビアな寸法でゲージを製作し、使用しているが、 寸法変化してしまい、ゲージの用途を満たさなくなってくる。

解決策
  ナイロン系の樹脂は、環境により湿度の影響で吸水してしまい、寸法変化してしまう。
  また、線膨張係数も大きい為、元々温度変化でも形状が変化しやすい。
  その為、C-PET(結晶化PET)材を提案しました。


【 現時点での規格サイズ 】
  丸棒は、径がΦ10 ~ Φ200 長さは 1000L、板材は、厚みが 8mm ~ 100mm 幅と長さは 610 x 1000。
  下記、メーカーカタログ抜粋の他樹脂との比較用参考データです。
  ※ あくまで参考データとしてお考えください。
単位 結晶化PET POM ナイロン系
  吸水率
  (23℃中 24時間浸漬)
0.07 0.22 0.8
  線膨張係数 x10-5乗/℃ 6.0 9.0 9.0
(三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ株式会社 カタログ抜粋)
結果
 ・反りも減少し、元々ゲージのようなシビアな用途に、金属製品に傷つかないように樹脂を 使用しているが、現在はゲージとして機能させることができる様になっている。
 ・耐用年数向上 ( コスト削減 )

注意点 ( メーカーカタログ抜粋 )
 結晶化PETは、アルカリ性溶液および55℃を上回る温水中では、連続して使用しないでください。
 ノッチ感度が高い材料の部類に入りますので、設計にあたっては、コーナー部および角部は R ( アール ) を確保するようにしてください。