近年新しい合成樹脂素材が続々と開発され、樹脂・プラスチックの用途は年々拡大しています。以前はカバーや内装部品など見た目のみでそれほど性能が要求されないものが中心でしたが、現在ではバルブやシール材など厳しい環境下で使用される機能部品への採用も多くなっています。
「金属ではどうしても実現できない」「樹脂・プラスチックをここに使ってみたい」と考えて設計してみたけど、いざ頼んでみたら「寸法公差は±0.1しか対応できません」「表面粗さはRa3.2aが限度です」と言われてしまった事はないでしょうか?
それは、実は樹脂加工・プラスチック加工の業界では、研削加工が一般的ではなく切削加工が中心だからなのです。金属だったら研削加工で難なく実現できる寸法や表面粗さが、樹脂・プラスチックに変えた途端に実現できなくなってしまいます。
また、樹脂・プラスチックは金属と比較すると非常に変形しやすく、切削時とクランプ時に余分な力や熱が働くと、寸法や表面粗さに悪い影響を及ぼします。もちろん、寸法や表面粗さを保証するためには、測定するための設備と技術、そして恒温環境(25℃の完全恒温工場)が必要となります。
樹脂加工レスキュー工場では、独創の工具製作力と独自のクランプ技術、そして充実の検査体制で、これまでできなかった寸法や表面粗さを実現して、樹脂・プラスチックの機能部品への用途拡大を支援いたします。